エチオピア首相、少数民族勢力に最後通告 72時間以内の降伏要求
(CNN) エチオピア連邦政府軍と同国北部ティグレ州を支配する少数民族勢力、ティグレ人民解放戦線(TPLF)の戦闘が続くなか、政府軍を率いるアビー首相が22日、TPLFへの最後通告をツイートした。
アビー氏はツイッター上で、政府軍の作戦が「最終の第3段階に入っている」と述べ、TPLFに72時間以内の降伏を求めた。
スーダンとの国境地帯に位置するティグレ州での紛争は、同州がアビー氏の意向に反し、独自の選挙を強行したことをきっかけに激化。同氏は今月初め、空爆を含む軍事攻撃の開始を宣言した。
![米首都ワシントンの国務省前でティグレ州での政府軍の攻撃を止めるように求める人々=9日/NICHOLAS KAMM/AFP/AFP via Getty Images](/storage/2020/11/23/4e70c5e27204f8358e1664a6253db633/tigray-1-super-169.jpg)
米首都ワシントンの国務省前でティグレ州での政府軍の攻撃を止めるように求める人々=9日/NICHOLAS KAMM/AFP/AFP via Getty Images
現地の状況に詳しい人道支援関係者がCNNに語ったところによると、州都メケレでは教会や大学周辺の地区なども繰り返し爆撃を受けている。国連によればこれまでに数百人が死亡し、少なくとも3万人がスーダンへ逃げ込んだ。
TPLFは政府軍が教会や民家を狙い、罪のない市民を殺害していると主張するが、政府側はこれを否定している。現地との通信が途絶えているため、CNNはどちらの言い分についても真偽を確認できていない。