米海軍艦、日本海で航行の自由作戦 ロシアが警告

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南シナ海を航行する米海軍の駆逐艦「ジョン・S・マケイン」=2017年1月/US Navy

南シナ海を航行する米海軍の駆逐艦「ジョン・S・マケイン」=2017年1月/US Navy

(CNN) ロシア国防省は、米海軍の駆逐艦「ジョン・S・マケイン」が24日に日本海でロシアの領海を侵犯し、ロシアの駆逐艦「アドミラル・ビノグラドフ」が警告を発したと発表した。米海軍艦は、警告を受けてこの海域から出たとしている。

一方、米海軍はロシア側の主張を否定し、「今回の作戦に関するロシアの発表は誤っている。ジョン・S・マケインは、いかなる国家の領海からも『駆逐』されていない」とする第7艦隊の声明を発表した。

声明ではさらに、「今回の作戦は、航行の自由と合法的な海洋使用の原則を支持する我々の貢献を反映している。米国はロシアが行ったような脅しに屈することも、不当な海洋主張を受け入れることも決してしない」と強調。「航行の自由作戦は、権利と自由、ロシアの過剰な海洋主張に異議を唱えることにより、国際法で認められた海洋の合法的な利用を支持するものだ」としている。

米駆逐艦が航行したピョートル大帝湾は日本海で最大の湾で、ウラジオストクに面し、ロシア海軍太平洋艦隊の拠点がある。

この海域に関するロシアの領海の主張は旧ソ連時代にさかのぼる。米国はロシアの主張を認めておらず、前回は2018年に旧ソ連の解体来初めて、この海域で航行の自由作戦を実施していた。

米国で次期大統領に選出されたバイデン前副大統領の就任を約2カ月後に控え、米ロの緊張は高まっている。トランプ大統領と良好な関係にあったロシアのプーチン大統領は、まだバイデン氏に祝意を伝えていない。

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