首都圏住民の半数以上が感染、血清調査で判明 インド
(CNN) インドのデリー首都圏政府は4日までに、首都圏の住民の半数以上が新型コロナウイルスに感染していたことが判明したとの大規模な血清調査の結果を発表した。
この種の調査は5回目で、首都圏政府のサティエンダル・ジャイン保健相は2日の記者会見で今回は住民の56.13%の抗体反応がわかったと説明。前回調査では25~26%だったとし、デリー首都圏の住民に集団免疫が形成されつつあることを意味すると主張した。
インド政府の統計によると、首都圏地域の総人口は1900万人以上。
今回の調査はインド各州の中では最大の規模だったとし、今年1月15~同23日にかけ約2万8000の検体を集め、分析した。
ジャイン保健相は1日当たりの新規感染者数や陽性率は下がっているとしながらも、住民に対しては警戒を引き続き怠らないよう要請。今後数カ月はマスク着用を維持するよう呼びかけ、過去2カ月の間、予防策の順守が大幅に改善したことを受け感染者数が飛躍的に減少する結果を目にしていると強調した。
「住民がマスク装着を続けてくれるのなら我々は今後数カ月内に新型コロナを全面的に制御出来るだろう」とも訴えた。
インドのコロナ禍は世界でも最悪級で、累計感染者数は1千万人を超え、犠牲者数は15万人以上となっている。中央政府の保健省によると、先月16日から始まったワクチン接種を終えた国民は400万人以上に達した。