英ヘンリー王子夫妻、王室の「実務メンバー」に復帰せず
ロンドン(CNN) 英バッキンガム宮殿は19日、公務から引退したヘンリー王子と妻のメーガン妃について、王室の実務メンバーに復帰しないことでエリザベス女王と合意したと発表した。
発表によると、この決定を受け、夫妻が持つ軍の名誉職やパトロン(後援者)の役職は取り消され、改めて王室の実務メンバーに割り当てられる。
夫妻は昨年1月に王室の主要メンバーから外れた。主要メンバー引退後の地位については、来月に見直しの機会が設けられる予定だったが、それが早められた形となった。
夫妻は来月7日、人気司会者のオプラ・ウィンフリー氏のインタビューを受ける予定。英ロンドンから北米に移住して以降で初の本格的なテレビ出演となる。
女王を代理する立場である限り、夫妻が公の場で発言できることは限られていた。王室の実務メンバーに復帰しないと発表されたことで、来月のインタビューではより自由に話すことができそうだ。
この日は王室と夫妻の双方が声明を発表。まず発表された王室の声明では、「王室の職務から退いた場合、公務に伴う責任や義務を継続することは不可能と(女王が)書面で確認した」と説明した。
そのうえで「皆が2人の決断を悲しんでいるが、公爵夫妻が深く愛される王室の一員であることに変わりはない」と述べた。
これに対し、夫妻の広報担当は声明で、サセックス公爵夫妻は「これからも英国と世界全体に対する責務と奉仕に身をささげる」と説明。「私たちは皆、奉仕する人生を送ることができる。奉仕とは普遍的なものだ」としている。