ワクチン接種拒めば解雇か異動、職員に警告 バチカン
(CNN) ローマ教皇庁(バチカン)は20日までに、職員らが正当な健康上の理由もなく新型コロナウイルスのワクチン接種を拒んだ場合、解雇や他の部署への異動などの措置を講じる可能性があると警告した。
行政部門の責任者を務めるジュゼッペ・ベルテッロ枢機卿が署名した今月8日付の法令に盛り込まれた。2011年に制定された関連法に言及し、職員らが予防措置的な衛生対策を拒絶した場合、雇用契約の終了などさまざま処置の対象になると定められているとした。
今回の法令は、新型コロナのワクチン接種を受けることは責任ある判断であるとし、拒否は他人にリスクを及ぼすことにつながると主張した。
フランシスコ教皇はワクチン接種を推奨する立場を示しており、自らも既に受けた。先月にはイタリアのテレビ局との会見で、「倫理的に全員に投与されるべきで、選ぶことが出来るものではなく自身の健康や命がかかる倫理的な選択肢」などと強調していた。
バチカンでは先月13日から職員や家族への接種が始まった。国連の世界人口予測統計によると、バチカン内の住民は現在、1000人以下となっている。