国軍幹部が豪華パーティー、週末の抗議デモでは114人が死亡 ミャンマー
(CNN) クーデターによって軍が実権を握ったミャンマーで27日、軍幹部らが「国軍記念日」を祝って豪華なパーティーを開いた一方、現地の報道によれば、抗議デモで100人以上の死者が出たほか、数千人が隣国のタイへの避難を余儀なくされた。
SNSに投稿された画像では、ミンアウンフライン最高司令官が白い制服と蝶(ちょう)ネクタイを身に着けて赤いカーペットを歩き、招待客を歓迎して、記念日を祝う食事のために着席している様子が見て取れた。
国軍記念日は、第2次世界大戦時の日本軍による占領への抵抗を開始したことを祝うもので、ミャンマー軍は軍事パレードを行い力を誇示した。27日はまた、ミャンマーの太陰暦の最後の満月の日で仏教にとっても重要であり、祭りや仏塔への訪問で祝われるはずだった。
しかし、独立系の地元メディア「ミャンマー・ナウ」の集計によれば、兵士や警察は27日、44の都市で子どもを含む少なくとも114を殺害した。軍が2月1日にクーデターで実験を握って以来、最多の死者数となった。
米国のバイデン大統領は28日、ミャンマーの状況について、恐ろしい状況だと語り、軍の行動について「言語道断だ」と述べた。米国は、ミンアウンフライン最高司令官ら複数の軍幹部と、軍が保有するコングロマリット(複合企業)2社に対して制裁を科している。
非武装の人たちが無差別に殺害されているほか、残忍な行為も報道されている。ミャンマー・ナウによれば、軍によって、マンダレーで40歳の男性が撃たれ、生きている状態で火に焼かれたという。