ナイジェリア軍機、レーダーから消失 空軍幹部はパイロット生還に望み
(CNN) ナイジェリア北東部ボルノ州周辺で軍用機がレーダーから消える事案が発生し、同国空軍は3日までに、依然として同機の所在を特定できていないと明らかにした。ボルノ州は反乱勢力への対応に苦慮している。
レーダーから機影が消えたのは3月31日夕。空軍幹部によると、午後5時8分ごろ、ボルノ州から80キロ近く離れた場所でレーダーから消失した。同機は今回、過激派組織「ボコ・ハラム」の攻撃を受ける地上部隊に火力支援を行う任務に就いていたという。
空軍幹部は、今のところ墜落かどうかは分からないとしつつ、「パイロットの生還に大きな望みを抱いている。それについては非常に楽観的だが、現時点では同機に何が起きたのか言えない」としている。
搭乗していた空軍要員の数については明らかにしなかった。不明機が消息を絶ったとき、付近には他にも2機が展開していたという。
ナイジェリアでは1カ月以上前、首都アブジャを離陸した空軍機が墜落し、搭乗者全員が死亡。空軍報道官は当時、同機について、北西部ナイジャ州で拉致された児童を救出する任務に就いていたと明かしていた。
ボコ・ハラムはこのところ、北東部の旧支配地域を奪還しようとナイジェリア軍への攻撃を増加させている。一方、ナイジェリア軍は空から頻繁に攻撃を行い、反乱勢力は潜伏拠点からの移動を余儀なくされている。