アルゼンチン大統領がコロナ陽性 ロシア製ワクチンを接種済み

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南米アルゼンチンのフェルナンデス大統領/EMILIANO LASALVIA/AFP/AFP via Getty Images

南米アルゼンチンのフェルナンデス大統領/EMILIANO LASALVIA/AFP/AFP via Getty Images

(CNN) 南米アルゼンチンのフェルナンデス大統領(62)が、新型コロナウイルス感染の検査で陽性判定を受けたことを公表した。フェルナンデス氏はすでにロシア製ワクチン「スプートニクV」の接種を完了していた。

フェルナンデス氏は自身の誕生日にあたる2日の夜、熱と軽い頭痛があって検査を受けたとツイート。すでに隔離措置を取って担当医の指示に従い、過去48時間に接触した相手にも連絡したと述べた。

医師団によると、同氏は4日までにPCR検査と抗原検査を受けて感染が確認された。容体は「安定していて無症状」とされ、数値も「正常の範囲内」だという。

アルゼンチンは昨年12月末にスプートニクVを最大2500万回分購入し、中南米諸国のトップを切って提供を始めた。大統領府の発表によれば、フェルナンデス氏は1月21日に1回目、2月に2回目の接種を受けていた。

スプートニクVを開発したロシアの国立ガマレヤ研究所はツイッターの公式アカウントを通し、同ワクチンの有効率は91.6%で、特に重症化は100%予防できると強調。フェルナンデス氏に向けて、早期回復を祈るとのメッセージを送った。

アルゼンチンでは2月にワクチンの抜け駆け接種が発覚し、保健相が辞任に追い込まれた。フェルナンデス氏も抜け駆けしたと報じられたが、同氏はロシア製ワクチンが信頼できることを示すため、先頭に立って接種を受ける必要があったと説明していた。

同国でこれまでに2回の接種を済ませた人は国民全体の1.5%にとどまり、当局は感染対策の警戒態勢を維持している。感染拡大中のブラジル、チリ、メキシコからの全便が先週、運航停止となった。英国発の便も停止されている。

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