目撃者が語るミャンマー軍の殺戮、市民を容赦なく標的に

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ミャンマー中部の都市バゴーで繰り広げられた軍による暴力の実態を目撃者が語った/Obtained by Reuters

ミャンマー中部の都市バゴーで繰り広げられた軍による暴力の実態を目撃者が語った/Obtained by Reuters

(CNN) 銃撃がミャンマー中部の都市バゴーで始まったのは4月9日、午前5時のことだった。

それから翌未明にかけて、少なくとも82人が死亡したとミャンマーの人権団体「政治犯支援協会(AAPP)」は述べている。

一方、民主主義を求めるデモの参加者で、近隣住民を軍から守る組織「ディフェンス・チーム」の一員でもある18歳の男性は、この時の死者は100人近いはずだと主張する。

本来なら今年、大学でITを研究する予定だったこの男性は、軍事政権支配下の治安部隊による残虐な弾圧を目の当たりにした。取材を受けるにあたり身元を明かさないようCNNに求めたのは、現在軍から身を隠しているためだ。

当時男性は、土嚢(どのう)を積んで作った路上バリケードの1つに配置されていた。ただ実際のところバリケードはほとんど防御の役に立たなかったと、男性はじめ複数の人たちは証言する。この日治安部隊が市民に対して使用した重火器はそれほど強力なものだった。

治安部隊は、男性がいたところとは別の主要なバリケードを重火器で攻撃した。市民の防衛に志願した30人前後がその場で殺害されたという。

「こちらが後退すると、敵は陣地にしている修道院から撃ってきた。絶え間なく撃ち続けていたので、そこで少なくとも40人は殺されたと思う」と、男性は語る。

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