コロナ禍のインド、議会の大規模改修工事推進に怒りの声
原告らは、議会の建設工事を必要不可欠の事業とは見なせないと主張。建設作業が感染爆発を引き起こす恐れがあるとも指摘した。
高裁は今月中に審理を行うと申し出たが、原告側は「状況の重大さを認識していない」として、すでに訴えを最高裁に持ち込んだ。原告側の弁護士によると、7日にも審理が行われる公算が大きいという。
世界保健機関(WHO)の週別の報告によれば、インドではここ数日の新型コロナ関連の死者が軒並み3000人を突破。過去1週間で記録した世界の死者数の4分の1を同国の犠牲者が占めた。
感染の第2波が猛威を振るう以前から、議会の改修工事には批判の声が上がっていた。工事面積は35ヘクタールで、先週公表された議事録では、工期に推計4万6700人の作業員が一時雇用される。
計画の推進派は議会の建物が築100年となり、使用目的に適さない状態だと主張。これに対し反対派は、歴史や伝統を顧みない、虚栄心を満たすための計画だとこき下ろしている。