母親を殺害して食べる、28歳男に禁錮15年5カ月 スペイン
(CNN) スペイン首都マドリードの裁判所は、市内のアパートで同居中の母親を殺害して食べたとして、28歳の男に禁錮15年5カ月を言い渡した。
裁判所の15日の声明によると、アルベルト・サンチェス・ゴメス被告は2019年はじめ、母親を殺害して遺体を切断し、少なくとも15日間をかけて食べたとされる。
サンチェス被告は19年2月に逮捕され、今年4月に公判が始まっていた。量刑の内訳は殺人罪で禁錮15年、死体損壊罪で同5カ月。
裁判所はまた、被告が「精神的に問題を抱えていた」との弁護側の主張を退け、兄弟に対する賠償金6万ユーロ(約800万円)の支払いを命じた。
スペイン国家警察の逮捕時のツイートによると、警官らはプラスチック容器の中に入った母親の遺体を発見した。母親は1カ月前から行方不明になっていたという。
マドリード検察が公判開始時にCNNに送付した文書によると、サンチェス被告は口論の後に母親を絞殺し、のこぎりやキッチンナイフを使って遺体を切断。遺体は一部を冷凍庫に保管したり、プラ袋に入れてゴミ箱に捨てたりしたとされる。
地元メディアはサンチェス被告が母親と住んでいたマドリードの地域を基に、被告を「ラス・ベンタスの人食い」と呼んでいる。
過去には南アフリカでも、地元住民が「人肉食事件」と呼ぶ事件が発生。男2人が18年12月に殺人罪で終身刑を言い渡された。