暴力振るう夫を射殺した女性、執行猶予付き判決で自由の身に 仏
当時ポレットさんはバコ被告の母親と交際していたが、後にバコ被告の夫となった。2人の間には4人の子どもが生まれた。結婚する前、バコ被告はポレットさんを義父と呼んでいた。
ポレットさんに対する殺人罪で有罪になれば、バコ被告は終身刑を言い渡される可能性があった。
裁判所で自由の身になれるのを意味する判決を聞いたバコ被告は、驚きと安堵のためか気を失った。その後救急隊員が法廷に駆け付け、被告を看護した。
バコ被告は今年5月に出版した著書で、25歳年上のポレットさんに12歳の時強姦され、17歳で妊娠させられたと記している。その後18年にわたり虐待を受けていたという。
同書はベストセラーとなり、今回の裁判を通じてフランス国内で近親相姦や家庭内暴力の被害者に対する支援が欠如している実態にも注目が集まった。