香港警察、鉄道駅や裁判所の爆破計画を阻止 独立派の9人を逮捕
香港(CNN) 香港当局は6日、独立派の活動家グループが鉄道駅や裁判所、トンネルなどの爆破を計画していたとして、9人を逮捕したことを明らかにした。
香港警察に設けられた国家安全維持部門の責任者によると、高校生6人、高校と大学の職員らを含む15~29歳の計9人が逮捕された。このグループは「社会に対する最大限の被害」を狙っていたとされる。
グループは爆弾を作る目的で、先月初めから香港の繁華街、尖沙咀(チムサーチョイ)のホテルの一室を借りていた。過去のテロに使われたこともある高性能の爆薬「過酸化アセトン」を製造する道具や材料をそろえていたという。
警察が発見した手順書には、今月初めに攻撃を実行する計画が書かれていた。逮捕されたメンバーの1人は資金提供者とみられ、この容疑者の資産は凍結された。
捜査によって押収された証拠品/Kin Cheung/AP
警察の発表に先立ち、林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は定例記者会見で、「地下に隠れたテロ活動」への警戒を呼び掛けていた。
国家安全維持部門は2020年、中国政府が香港での反体制活動を取り締まる「国家安全維持法」を導入した直後に新設された。香港で先週、男が警官を刺して自殺した事件についても捜査を進めている。