拉致された女性や子ども約100人救出 ナイジェリア 身代金目的の誘拐頻発
ナイジェリア・アブジャ(CNN) ナイジェリア北西部ザムファラ州の警察当局は、地元で盗賊団として知られる武装した男たちによって今年6月に拉致された女性や子どもたち約100人が救出されたと発表した。
同州警察の報道担当者はCNNに対して21日、6週間にわたって拘束されていた被害者らが19日に解放されたと述べた。解放は「無条件」であり、州当局は身代金を支払っていないという。
被害者の多くは養母たちで、同州ムツンジ地区にある村を6月8日、武装した男たちが襲撃した際にとらわれたという。
同担当者は声明で、「42日間、拉致犯によって拘束された末に解放された被害者らは、経済的もしくは物質的な利益を提供することなしに自由の身となった」とし、「(被害者らは)健康診断と事情聴取の後、それぞれの家族たちと再会することになっている」と述べた。
ナイジェリア北西部の同州およびその隣接地域では身代金目的の拉致事件が増加しており、今年に入ってからは集団拉致事件が複数回発生。犯罪集団によって児童・生徒数百人が拉致され、その後解放されているが、州政府の多くは身代金の支払いを拒否している。
また身代金を要求しても支払われていない事件では、多くの子どもたちが今も拉致犯らによって拘束されている。