ナイジェリアの大都市ラゴス、水没の危機に 洪水と海面上昇で
ラゴス当局は、恒常的な洪水被害を軽減するため、州内の水路の清掃を開始。ナイジェリアのブハリ大統領も、気候変動への取り組みについて世界の同盟国と連携する意思があると表明している。
ブハリ大統領は1月、「我々はバイデン米大統領とハリス米副大統領との協力を心待ちにしている。既存の友好的な関係を強化し、世界的なテロリズム、気候変動、貧困に取り組むために協力し、経済的な結びつきや貿易の向上に大きな期待を抱いている」とツイートしている。
だがアデボーテ氏は、気候変動対策に対するナイジェリア政府の対応は「ほとんど不十分だ」と指摘する。ナイジェリアが気候変動対策を適切に行うためには、多くの関係者が一貫して慎重に行動しなければならないことがたくさんあると説明した。
同国の環境活動家オルミデ・イドウ氏は「ナイジェリア政府は洪水問題を解決するための資金を確保するため、民間企業と提携することを検討すべきだ」と訴えた。
ナイジェリア経済は近年低迷しており、気候変動やその他の重要な分野への拠出額が減少している。しかし、当局は国の気候変動対策を強化すると公約している。
環境省は7月、ブハリ大統領が気候変動に関する国家政策の刷新を承認したと発表した。同省の広報担当者は「気候に関する課題のすべてではないにしても、大半の問題に対処する」とツイートしている。