ギリシャ全土で山火事が猛威、「未曽有の規模の自然災害」
ギリシャ・エビア島(CNN) ギリシャ全土で大規模な山火事が相次いでいる。山火事の発生は586件に上り、キリアコス・ミツォタキス首相は9日のテレビ演説で「未曽有の規模の自然災害」と位置付けた。
ギリシャは過去数十年で最悪級の熱波に見舞われ、全土で消火活動が続けられている。ミツォタキス首相によると、この数日で63回の組織的避難が行われた。
ミツォタキス首相はまた、山火事に対する政府の対応に「弱点」があったとすれば謝罪するとした。この1週間で破壊された住宅は数百棟に上り、数十の集落で住民が避難を強いられている。
「ここ数日は、わが国にとってこの数十年で特に困難な状況にあった」と首相は述べ、異常な猛暑と何カ月にも及んだ干ばつのために、消火活動が難航していると指摘した。
干ばつの頻度が増し、深刻化している欧州南部は、気候変動の影響によって欧州で最大のリスクに直面していると専門家は指摘する。