シチリア島で48.8度 欧州覆う異常気象、山火事や「気象津波」も
スペイン東部アリカンテのリゾート地サンタポーラには「気象津波」が押し寄せた。警察は11日、冠水した道路の写真をフェイスブックに投稿した。
米海洋大気局(NOAA)によると、気象津波は天候の急変に伴う気圧の乱れによって引き起こされる大波で、暴風雨によって発生した波が沿岸に押し寄せ、浅い大陸棚や入り江、湾などの地形によって増幅される。
サンタポーラ警察によると、海岸沿いの道路が冠水して周辺に被害が広がり、漁船にも影響が出ているという。
「今夜は予想外の気象現象に驚かされた。突然の『潮位上昇』によって係留されている漁船に問題が生じ、数隻が流された」と警察は伝えている。
アリカンテ大学気象研究所によると、バレアレス諸島(イビサ島、マヨルカ島、メノルカ島を含む)では気象津波の発生頻度が高まっているという。同地では時として発生する現象だが、今回は普段よりも規模が大きいと指摘している。