カブールの街から消えた女性の姿、タリバーン支配におびえる市民
カブールでは過去20年の間にあまり見かけなくなっていたが、タリバーンによる制圧のニュースが伝わると、販売が急増した。
CNNが取材した衣料品店の店主によれば、おびえた客たち(ほとんどは男性)が自分の妻や娘など一緒に暮らす女性のために、ブルカを買い求めているという。それは、女性が街頭で身を守るためには今後はブルカを着るしかないと感じているからだと店主は説明する。
今のところタリバーンは、普段通りの日常生活が続くと主張し、政府機関の職員に職場復帰を促している。
タリバーン指導部は、アフガン国民の「財産、名誉、生活」に危険が及ぶことはないと主張。戦闘員に対しては、民家に立ち入ったり車を押収したりしないよう指示しているとした。
しかしそうした言葉だけで市民の不安をぬぐうことはできない。カブールの中心部をパトロールするタリバーンの武装戦闘員は、今のところ、市民の日常生活に厳格なルールを徹底させようとはしていない。しかしその状況がいつ変わってもおかしくないという恐怖が市民を覆っている。