カブールの街から消えた女性の姿、タリバーン支配におびえる市民

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
機銃を搭載した車両に乗ってカブールの通りをパトロールするタリバーンの戦闘員/Wakil Koshar/AFP/Getty Images

機銃を搭載した車両に乗ってカブールの通りをパトロールするタリバーンの戦闘員/Wakil Koshar/AFP/Getty Images

カブールでは過去20年の間にあまり見かけなくなっていたが、タリバーンによる制圧のニュースが伝わると、販売が急増した。

CNNが取材した衣料品店の店主によれば、おびえた客たち(ほとんどは男性)が自分の妻や娘など一緒に暮らす女性のために、ブルカを買い求めているという。それは、女性が街頭で身を守るためには今後はブルカを着るしかないと感じているからだと店主は説明する。

今のところタリバーンは、普段通りの日常生活が続くと主張し、政府機関の職員に職場復帰を促している。

タリバーン指導部は、アフガン国民の「財産、名誉、生活」に危険が及ぶことはないと主張。戦闘員に対しては、民家に立ち入ったり車を押収したりしないよう指示しているとした。

しかしそうした言葉だけで市民の不安をぬぐうことはできない。カブールの中心部をパトロールするタリバーンの武装戦闘員は、今のところ、市民の日常生活に厳格なルールを徹底させようとはしていない。しかしその状況がいつ変わってもおかしくないという恐怖が市民を覆っている。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「CNNが見たアジア」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]