カブールの街から消えた女性の姿、タリバーン支配におびえる市民
カブール(CNN) イスラム主義勢力タリバーンが制圧したアフガニスタンの首都カブール。街の様子は一見、ほとんど何も変わっていないように見える。混雑する道路を人々が行き交い、商店には色鮮やかな商品が並び、警官が交通整理をしている。
だが1つ大きな違いがある。女性の姿はほぼ皆無だった。タリバーンが15日に首都を制圧して以来、女性はほとんど外出しなくなった。
タリバーンは自分たちの統治下でも女性の権利は守ると繰り返している。それでもアフガン女性の多くがタリバーン政権下で暮らすことに恐怖を感じているのは明らかだ。
街に出かける女性は数日前に比べて激減した。外出する勇気のある女性も、顔をニカブと呼ばれるベールで覆い、服装は以前に比べて保守的な傾向が強まった。
教育を受け、過去10年の間にキャリアを積んできた女性の多くは、タリバーンに狙われることを恐れて必死の思いで脱出の道を模索している。