中国・山西省で豪雨 15人死亡、12万人が避難
香港(CNN) 中国北部の山西省で今月、豪雨による水害が発生し、少なくとも15人が死亡、12万人あまりが避難を強いられた。同省の気象当局者が12日の記者会見で語った。
当局者によると、山東省では今月に入ってからの平均雨量が観測史上最大を記録し、平年の13倍に達した。
緊急対策当局者によると、少なくとも175万人が水害の影響を受け、民家1万9500棟以上が全壊、1万8200棟が激しく損壊した。依然として3人が行方不明になっている。
直接の被害総額は50億人民元(約880億円)に上ると推定される。
洪水に見舞われた村の様子=10日、中国・山西省/Zhan Yan/Xinhua/Getty Images
緊急対策当局が9日に発表したところによると、省内の炭鉱60カ所が閉鎖された。同省は中国最大の石炭の産地で、国内の生産量の4分の1を占める。
省当局はこれまでに5000万人民元の水害対策費を計上したと報じられている。
山東省の南側に位置する河南省の省都、鄭州市では今年7月、記録的な豪雨で街中が冠水し、地下鉄内に乗客が閉じ込められるなどの被害が出た。市の気象当局は「1000年に一度」、河南省の水資源管理当局は「5000年に一度」の豪雨だったと述べた。