モスクワ、来週から再びロックダウン ロシア国内のコロナ死者増加
ロシアでは1日当たりの症例数や死者数がこのところ何度も過去最悪の水準に達し、20日には過去最多となる1028人の死者を記録した。
ミシュスチン首相は19日、コロナ対策の会合で、医療施設への負荷が深刻な増加を示していると説明。オリョール州のクリチコフ知事は最近、同州にはこれ以上のコロナ患者を入院させる余裕がないと明かした。
こうした状況について専門家からは、ワクチン接種の遅れや医療制度のひっ迫、政府への不信感の広まりに原因があるとの指摘が出ている。ロシアでは4種類の国産ワクチンが入手可能だが、接種を完了した人は約30%にとどまる。
ペスコフ大統領報道官は19日、低接種率の責任の一端は政府にあると認め、「もちろん、ワクチン接種の必然性や重要性を周知、説明するために必要な対策がすべて行われた訳ではない」と述べていた。