英外務省元職員、アフガン退避での政府の不手際を告発 犬救出でリソース浪費と証言
マーシャル氏は「8月21日までに、英国への退避を嘆願するアフガニスタン人の大多数が置き去りにされ、一部の人々はタリバンによって殺害されるのは避けられない状況となった」と記述。家族とともに出国を望み、また英国の保守党議員から外務省へ口添えがあったアフガニスタン人上等兵についての件を振り返り、「この一家は空港への入場に成功しなかったと思う。お役所仕事による遅滞が要因となった可能性がある」としている。
マーシャル氏は、個々の退避案件が承認を受けるためにラーブ氏へ提出された際、「外相が手を付けるまでに数時間を要した」と証言。さらにラーブ氏が対応した際、複数の申請について書式の変更を求めたといい、「事態をしっかりと理解していなかった」ことが示唆されると指摘。
「誰にとっても、空港に入場するために残された時間はほとんどなかった。それゆえ遅滞を生じさせた外相の選択は、カブール空港における絶望的な状況を彼が理解していなかったことを示唆する」と述べている。
CNNはマーシャル氏の主張についての反応を求めるため、ラーブ氏の事務所に対し連絡を取っている。
ラーブ氏は7日、BBCとのインタビューで、マーシャル氏は「比較的下位の内勤者」だったと述べ、外務省による当時の対応を弁護。「我々は非常に困難な条件下において、出来得る限り最善を尽くした。はるかに多くの国民同胞と、彼らのために働いた人々を抱える米国のみが、(英国よりも)大人数を脱出させた」と述べている。