英外務省元職員、アフガン退避での政府の不手際を告発 犬救出でリソース浪費と証言

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今夏のアフガン退避で英政府の対応に不手際があったと元外務省職員が告発している/Wakil Kohsar/AFP/Getty Images

今夏のアフガン退避で英政府の対応に不手際があったと元外務省職員が告発している/Wakil Kohsar/AFP/Getty Images

ロンドン(CNN) アフガニスタンの首都カブールが陥落した際、英政府の危機をめぐる対応が組織化されておらず、遅滞を生じさせたため、多数の人々がイスラム主義勢力タリバンから逃れられなかったと、英外務省の元職員が告発した。

7日に公開された、議会に宛てた文書による証言でこの職員は、当時のラーブ外相が緊急要請への対応に数時間を要し、ジョンソン首相は死活的なリソースを人々ではなく動物を退避させるために用いるよう主張していたと述べている。

元職員のラファエル・マーシャル氏による爆弾証言は、欧米諸国がここ最近で最も切迫した危機において、英国政府の中枢が機能不全となった実態を描き出しており、英外務省のお役所的な油断が致命的な結果をもたらした可能性を示唆している。

同氏は、アフガニスタンから退避するために緊急の支援を要請する人々からの電子メールが外務省に殺到したと証言。当時は米軍部隊が撤収の準備を進め、タリバンは首都を掌握する中、カブール空港には群衆が詰めかけ、出国への道筋を必死に探っていた。

「こうしたメールの多くは読まれなかった」と記す同氏は、7万5000~15万人が支援を要請したものの、わずか5%のみしか受理されなかったと推定。「置き去りにされた人々の一部は以降、タリバンによって殺害されたのは明白だ」としている。

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