北京五輪、英とカナダも「外交ボイコット」表明 米豪に続き

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チベットの旗などを掲げ、シドニーで北京冬季五輪のボイコットを訴えてデモを行う人々/Saeed Khan/AFP/Getty Images

チベットの旗などを掲げ、シドニーで北京冬季五輪のボイコットを訴えてデモを行う人々/Saeed Khan/AFP/Getty Images

(CNN) 来年開催される北京冬季五輪をめぐり、英国とカナダも8日、政府関係者を派遣しない「外交ボイコット」を表明した。米国やオーストラリアに続く発表となる。

オーストラリアのモリソン首相はこの日、シドニーで記者会見を行い、選手団は予定通り来年2月の大会に参加するものの、当局の代表団は派遣しないと表明。理由として、オーストラリア政府が新疆の人権侵害問題などを提起したにもかかわらず、中国政府が協議に「一貫して応じていない」ことを挙げていた。

その後、英国とカナダもオーストラリアに追随し、外交官や当局者を派遣しない方針を明らかにした。

英国のジョンソン首相は下院での演説で、「実質的な外交ボイコットになる。閣僚を出席させる予定はない」と述べた。

カナダのトルドー首相も外交ボイコットを発表し、「中国政府による度重なる人権侵害を極めて懸念している」と説明した。

北京五輪をめぐってはここ数カ月、中国政府による新疆やチベットでの人権侵害や香港での政治的締め付けを理由に、活動家がボイコットを呼び掛けてきた。

米国など欧米諸国からは、中国が新疆の収容所にイスラム教徒主体のウイグル族を100万人あまり閉じ込めているとの批判が上がる。一部の元収容者は拷問やレイプ、強制不妊処置を受けたと主張している。

一方、中国はこうした主張を否定し、収容所とされる施設は分離主義やイスラム教徒のテロに対抗するための再教育施設だとしている。

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