キャセイ航空の元乗務員2人、隔離義務違反で逮捕 香港
香港(CNN Business) 香港のキャセイパシフィック航空の客室乗務員だった2人が、新型コロナウイルス感染対策の隔離義務に違反したとして逮捕された。
香港政府は17日、元客室乗務員2人が自主隔離の指示に反して逮捕されたことを確認した。
航空会社は名指しされていないが、キャセイは18日、CNN Businessの取材に対し、逮捕された2人が同社の従業員だったことを認めたうえで、現在は雇用されていないと述べた。
当局によると、2人は先月24日と25日にそれぞれ米国から香港に到着。隔離期間中の25日と27日にそれぞれ「不要な活動」がみられたという。
2人ともその後の検査で、新型コロナウイルスのオミクロン株に感染していることが判明した。すでに退院し、現在は保釈中で、2月9日に出廷する予定。有罪となれば最大で禁錮6カ月の刑を言い渡される。
香港は中国本土とともに、感染の封じ込めを図る厳しい「ゼロコロナ」政策で知られる。ほとんどの入境者はワクチン接種の有無にかかわらず、ホテルでの最大3週間の隔離を義務付けられている。
航空機の乗務員には飛行ルートによってさまざまなルールが適用される。政府は今月、香港を拠点とする貨物機の乗務員が外国から戻った場合のホテルでの隔離期間を、3日間から7日間に延長した。
キャセイは政府の隔離ルールに従う姿勢を示す一方、厳格な規制で乗客数や貨物便の削減を余儀なくされ、サプライチェーン(供給網)全体に大きな影響が及ぶ恐れもあると警告している。