島全体を覆う火山灰、住宅壊滅の離島も 被害状況確認できず トンガ噴火
トンガは全域で甚大な被害が報告されている。トンガの人口は約10万人で、大半が本島のトンガタプ島に住む。国際援助団体セーブ・ザ・チルドレンによると、列島をまたいで住宅少なくとも100棟が損壊し、少なくとも50棟は全壊した。通信網が復旧すれば、その数はさらに増えることが予想される。
トンガとフィジーを結ぶ海底通信ケーブルは破損して、修理が始まるのは2月1日以降になる見通し。同ケーブルを運用するサザンクロス・ケーブルは18日、トンガと世界を結ぶデジタル接続は全て、このケーブルが重要な役割を担っていると説明した。
現地では沿岸部に津波が押し寄せて住宅の浸水や停電の被害が発生、少なくとも3人が死亡した。
トンガ首相府の18日の発表によると、死亡が確認されたのは英国籍の50歳の女性と、マンゴ島の65歳の女性、ノムカ島の49歳の男性の3人。
家族によると、英国籍のアンジェラ・グローバーさんは、波に押し流され、遺体で発見された。
グローバーさんは夫と共に首都ヌクアロファで動物保護団体を運営しており、津波が押し寄せる中で犬たちを助けようとしていたという。