トンガ孤立状態続く、大規模噴火と津波で甚大な被害

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気象衛星「ひまわり」が観測した海底火山の噴煙=15日/JMA Himawari satellite/Japan Meteorological Agency

気象衛星「ひまわり」が観測した海底火山の噴煙=15日/JMA Himawari satellite/Japan Meteorological Agency

(CNN) 南太平洋の島国トンガの近海で起きた海底火山の噴火で、同国の首都ヌクアロファのニュージーランド大使館は17日、本島のトンガタプ島西海岸一帯で甚大な被害が出ていると伝えた。

ニュージーランド大使館の声明によると、トンガタプ島は全土が厚い火山灰に覆われた状態にある。SNSには、浸水被害に見舞われたヌクアロファで住民らが避難する様子や、噴煙に覆われて空が真っ暗になった様子が投稿されていた。津波は何千キロも離れた米西海岸や南米ペルー、ニュージーランド、日本でも観測された。ペルーでは少なくとも2人が高波に押し流されて死亡した。

現時点で、大勢の死傷者が出たという報告は入っていない。しかし支援団体は、現地の大気汚染や、飲料水の確保が難しくなっている状況を危惧している。

通信も途絶えていることから、オーストラリアとニュージーランドは被害の程度を確認するため哨戒機を派遣した。

今回の噴火でトンガタプ島を襲った津波は、首都ヌクアロファ付近で1.2メートルを観測。15日には道路の冠水や建物の浸水被害が発生した。

被害状況を調査するオーストラリアの哨戒機は17日、噴煙に阻まれて早朝の出発を見合わせていたが、同日午前、離陸した。

オーストラリアやニュージーランド、フィジーからの航空機数機は噴煙のために出発を延期した。

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