ロシア、輸血用血液をウクライナ国境に運搬か 米当局者

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パトロールを行うウクライナ兵=29日/Anadolu Agency/Getty Images

パトロールを行うウクライナ兵=29日/Anadolu Agency/Getty Images

(CNN) ロシアが兵力を展開するウクライナ国境に、輸血用の血液を運搬した可能性が指摘されている。

ロイター通信が最初に伝え、米国防当局の高官2人が29日、CNNに語った。戦闘に備えた動きの一環とみられ、米国はロシアがウクライを侵攻できる態勢にあるとの懸念をさらに強めている。

CNNは先月、ロシアが長期戦に備え、衛生部隊や燃料の供給ラインを立ち上げ始めたと伝えていた。

ウクライナ国防当局の高官は29日、血液搬入の情報を「事実ではない」と否定。このような「ニュース」は社会にパニックや恐怖を広めようとする情報戦、心理戦の一端だと改めて主張した。

これに対して米ホワイトハウスの当局者は同日、ウクライナがロシアの脅威を否定し続ければ、侵攻が現実となった時に対応できないと強調した。同国のゼレンスキー大統領が「難しい立場」にあることは理解できるとしたうえで、ゼレンスキー氏は侵攻の危険性を軽視しながら、防衛のために数億ドルの兵器供給を求めていると指摘し、脅威を率直に認めるべきだと主張した。

ロシアによる大規模侵攻の可能性をめぐっては、差し迫った脅威を主張するバイデン米大統領と、これを否定してきたゼレンスキー氏の間で立場が食い違っている。

米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は29日、ウクライナのザルジュニー総司令官と今月4回目の電話会談に臨んだ。発表によると、ウクライナの安全保障の現状について意見を交換し、米国は同国の独立を支持するとの立場を強調したという。

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