ウクライナ周辺でのロシア軍増強、新たな衛星画像で確認
ウクライナ・ザポリージャ(CNN) ウクライナ周辺でロシアの軍備増強が着実に進んでいることを示すさらなる証拠が浮上した。新たな衛星画像からは、ベラルーシやクリミア半島、ロシア西部の複数の場所で軍のプレゼンスが一段と拡大していることがうかがえる。
ロシア軍は過去2週間の間にベラルーシに展開した。両国の国防相はこれについて、今月実施の大規模演習に備えた派遣だとしている。
新たな画像は米マクサー社が収集、分析したもの。マクサーは画像に付けた文章で、こうした配備は「活動と即応態勢の水準が上がっていることの表れ」だと説明した。
マクサーなどの衛星画像提供企業によると、調査の結果、ウクライナ国境から約240キロ以内にある既存のロシア軍訓練場や駐屯地がここ数カ月で拡張されたことが判明した。中には国境から数キロ以内に位置する施設もあるという。
クリミア半島の駐屯地の衛星写真/Maxar Technologies
マクサーは今回、クリミア半島にある軍事キャンプを撮影した昨年9月と今年1月後半の画像を比較。一連の画像には、テントが設営されるなど活動が大幅に増加した様子が写っている。
これは同キャンプの兵員収容態勢が整ったことを示唆するが、今のところ兵士が到着したという証拠はない。