地下鉄の駅が即席の防空壕に、西に逃げようと車列延びる キエフ
(CNN) ロシアによるウクライナへの侵攻を受け、ウクライナの首都キエフでは地下鉄の駅が即席の防空壕となり、所持品を持った人々で満杯状態になっていることがわかった。目撃者がCNNに語った。
人々はグループに分けられているという。列車に乗っている人はまばらで、運行はまだスムーズだという。
24日朝にはキエフを脱出しようとする車列で混雑する道路の画像が出回り始めた。
キエフにいるCNNのマシュー・チャンス記者は「(空襲の)警報を聞き、そこら中で雷のような爆発音がしてベッドから飛び起きた。市民がパニック状態だということは想像できるだろう」と語った。
チャンス記者は「全ての往来が一つの方向に向かっている。できる限り早く、安全な地域を目指して、西に車を走らせている。車で3~5時間で到着できるポーランドに向けて運転しているかもしれない」とも語った。
一方、同国西部のリビウでは、地元当局が住民にパニックを起こさないように呼びかけた。
国営テレビ局によると、当局は市民に明かりを消して身を隠すように伝え、重要書類を持っておくようにとも述べた。
CNN取材班は現地でサイレンが鳴り響くのを複数回聞いた。リビウ郊外では現金を引き出そうと銀行前に長い列ができた。
一部の外交官はこの数週間で、ポーランド国境から約70キロの位置にあるリビウに拠点を移していた。ロシアによる攻撃対象にキエフが含まれるとの懸念が高まっていた。