ごみ埋め立て地で火災、有害ガスの被害も 印ニューデリー
(CNN) インドの首都ニューデリー東郊のごみ埋め立て地で火災が発生し、ほぼ2日間にわたって燃え続けた。有害ガスが発生し、目やのどの痛みを訴える住民もいた。
消防当局によると、火災は28日に発生。30日までにほぼ鎮火したものの、一部の消防士は現場に残って残り火や煙に対応している。
警察が出火原因を調べている。ごみが分解する過程で生じた可燃性のガスから火が出た可能性も指摘される。28日のニューデリーの気温は40度近くまで上がっていた。
現場は足場が悪く、水道の設備もないため、消火作業は困難を極めたという。
現場の映像や画像は、周囲に真っ黒な煙が立ち込めた様子などを伝えている。地元メディアは、周辺住民に息苦しさなどの症状が出たと報じた。
インドの都市にはごみ処理施設がほとんどなく、路上のごみ捨て場でそのまま焼却されるケースもある。
この埋め立て地は1984年に稼働。面積は23万3280平方メートルで、ごみの山は70メートルほどの高さに達している。消防当局によると、2019年以降にここで発生した火災は二十数件に及ぶ。
17年のデータによると、1日に運び込まれるごみは1800~2000トン。02年には満杯に達していたとされ、環境団体が政府に迅速な対応を求めている。