北朝鮮、地下核実験場で新たにトンネル掘削 衛星画像で判明

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金正恩(キムジョンウン)総書記(中央)と北朝鮮軍兵士ら=3月24日=3月24日/KCNA VIA KNS/AFP/Getty Images

金正恩(キムジョンウン)総書記(中央)と北朝鮮軍兵士ら=3月24日=3月24日/KCNA VIA KNS/AFP/Getty Images

(CNN) 新たな衛星画像から、北朝鮮が僻地(へきち)にある地下核実験場で再びトンネルを掘っていることが8日までに分かった。これまで確認したなかで最も明確な部類の兆候だとしている。この作業を通じ、次の実験までに要する期間が短縮される可能性もあるという。

画像は民間の衛星画像企業プラネットが今月3日に撮影したもの。米ミドルベリー国際問題研究所の兵器専門家、ジェフリー・ルイス氏によれば、いわゆるクロスカットトンネルと呼ばれるトンネルが新たに掘られているのが確認できるという。

「証拠として表れているのは、トンネルの前に積み上がっている廃物だ。あの岩を山の内部から削り出し、新たなトンネルを掘っている」(ルイス氏)

衛星画像から新しいトンネルが確認された/Planet
衛星画像から新しいトンネルが確認された/Planet

新たなトンネルは主要なトンネルの一つと交差する形で掘っており、これにより地下の発射区域までの距離が短縮されている。北朝鮮は2018年に当該のトンネルの入り口を爆破したが、トンネルの構造全体は破壊しなかった公算が大きい。

こうした活動が明らかになるなか、同国は来週にも「新たな挑発行為」に踏み切る準備をしている可能性がある。米国務省のソン・キム北朝鮮担当特別代表によると、北朝鮮政府は建国の父である故・金日成(キムイルソン)主席の誕生日である4月15日を休日として祝賀行事を開催する。この日に関連付けて挑発行為を実施することも考えられるという。

キム氏は6日、記者団に対し、北朝鮮政府が具体的にどのような行動を起こすのか臆測で発言するのは避けたいとしつつ、核実験や新たなミサイル発射を行う可能性に言及した。

北朝鮮は今年に入り、複数の弾道ミサイルを含むミサイルの試射を10回以上実施している。地下核実験が行われるとすれば、17年以来となる。

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