コンゴのエボラ熱流行で2人目の死者、接触者145人特定 WHO
(CNN) 世界保健機関(WHO)は26日、アフリカ中部コンゴ民主共和国(旧ザイール)のエボラ出血熱流行で、2人目の患者が死亡したと発表した。保健当局は感染拡大防止に全力を挙げている。
コンゴは先週、北西部の赤道州ムバンダカでエボラ出血熱と診断された男性(31)が死亡したことを受け、エボラ出血熱の流行を宣言していた。2人目の死者はこの男性の義理の妹(25)で、25日に亡くなった。
WHOの緊急対策を率いる専門家によると、これまでに少なくとも145人の接触者が確認され、当局が今回の流行の発生源を突き止めるための調査を続けている。赤道州では2018年以来、3回のエボラ出血熱流行が起きていた。
25日に死亡した女性は13日に症状を発症した。当局は接触者探しに力を入れ、経過観察を続けている。女性は尊厳を保ちながら安全な方法で埋葬されたとWHOは言い添えた。
最初の患者は今月5日に発症して地元の医療機関を受診した後、21日に集中治療を受けるためエボラ治療センターに入院し、その日のうちに死亡した。
ムバンダカにはワクチンが送られ、感染拡大を抑えて命を守るために、接触者やその接触者に接種される。
コンゴではこれまでに計13回のエボラ出血熱流行が起きている。18年に始まった流行では2300人近い死者が出ていた。
エボラ出血熱のウイルスはコンゴ北部のエボラ川付近で1976年に発見された。コンゴでの流行はほかのどの国よりも多い。