ロシア軍、ドネツク州の要衝制圧目指し猛攻
(CNN) ウクライナ国防省は、ロシア軍がドネツク州の要衝リマンの制圧を目指して猛攻をかけていると伝えた。
国防省報道官は、リマンの完全掌握を目指したロシア軍の取り組みは「成功しなかった」と語ったが、SNSに25日掲載された画像には、リマンの北部地区にいるロシア兵の姿が写っている。リマンは4月下旬以来、激しい攻撃に遭い、ウクライナ軍が防戦を続けていた。
リマンは鉄道交通の要衝で、ロシア軍に制圧されれば近郊のスラビャンスク市が砲撃に対して脆弱(ぜいじゃく)になり、リマンの南部から東部にかけて展開するウクライナ軍が包囲される危険が高まる。
報道官は、「敵は猛攻をかけ、リシチャンシクとセベロドネツク付近にいる我々の部隊を包囲して、ルハンスク州との州境に到達しようとしている」と言い添えた。
ドネツク州行政トップのパブロ・キリレンコ氏は24日の時点で、リマンの状況は「非常に厳しい」と伝えていた。
米シンクタンクの戦争研究所(ISW)は24日、ロシア軍は引き続き、スラビャンスクよりもリマンに対する攻撃を優先しているとの見方を示した。