ショッピングモールにロシアのミサイル攻撃、13人死亡 ウクライナ中部
(CNN) ウクライナ中部ポルタワ州のクレメンチュクで27日、ショッピングモールにロシアのミサイルが着弾し、国家緊急事態当局などによると、少なくとも13人が死亡、58人が負傷した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は攻撃後、空襲警報が出る前の建物には最大1000人がいたと説明。「幸いなことに、我々が知る限り大半の人が店外に脱出した。ただ、従業員や一部の客はまだ店内に残っていた」と述べた。
ポルタワ州軍政トップのドミトロ・ルーニン氏は、少なくとも13人が死亡したと発表。死者は増える可能性があると述べた。
ゼレンスキー氏は27日夜の演説で、救助作業が進行中だとし、「大きな犠牲が出る可能性があることを認識しなければならない」と述べた。
現場からの動画には、炎に包まれた建物から大量の煙が立ち上る様子が映っている。このモールの面積は約1ヘクタール。攻撃が発生したのは現地時間午後4時ごろだという。
ポルタワ州の地元当局者は「がれきの下にあと何人いるのか分からない」としている。
ゼレンスキー氏は演説で、今回の攻撃を「欧州の歴史の中でも最も挑戦的なテロ攻撃のひとつ」と形容。「平和な都市、そして女性や子ども、一般市民が中にいる普通のショッピングモール」が狙われたと指摘した。
今回の攻撃はウクライナ中部を狙ったもので、ロシアの戦争の最近の中心地となっている東部からは遠く離れた地点で発生した。
今回の攻撃はドイツで主要7カ国首脳会議(G7サミット)が行われ、ロシアの侵攻に対する西側諸国の対応の調整が主要議題となる中で実施された。英PA通信によると、会議に出席していたジョンソン英首相は、プーチン大統領の「残虐さと野蛮さの深さ」を示す攻撃だと述べた。