バングラデシュの洪水、支援が必要な被災者700万人
(CNN) 国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)は28日、大規模洪水で避難所や緊急支援を必要とするバングラデシュの被災者は700万人を超えていると訴えた。援助機関からは、思い出せる限りで最悪の被害だとの見方が出ている。
国境付近で浸水した民家は数十万世帯に上り、町全体が水没した例もある。洪水が始まった4月からの死者は両国で少なくとも207人と発表されている。
バングラデシュ北東部のシレット管区は84%、その中でも特にスナムガンジの町は約94%が水に浸かった。
国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」によると、シレットでは5月だけで少なくとも民家9万3000棟、小学校419校が損壊した。
IFRCの推計によると、バングラデシュでは720万人が支援を必要としている。
一方、インド北東部のバングラデシュ国境に位置するアッサム州では27万人が家を失ったとされる。
バングラデシュの赤新月社は1000万ドル(約13億6000万円)の資金を投入して救援、復旧活動にあたっている。現地ではボランティアのチームが食料や飲料水を配っている。
IFRCはさらに30万人の被災者を支援するためとして、国際社会に780万ドルの資金援助を要請した。