安倍元首相の葬儀、増上寺外に弔問客の列
(CNN) 参議院選挙の応援演説中に銃撃され死亡した安倍晋三元首相の葬儀が12日、東京都港区の増上寺で営まれた。
葬儀に参列したのは家族や近い関係にあった人々、外国からの要人らに限られたが、寺院の周囲の道路は弔問に訪れた大勢の人々で埋まった。花などの供え物を手にする人の姿も見られた。
CNNの取材に答えたこれらの人々は、8日に起きた安倍氏の銃撃に衝撃を受けていると語った。
銃撃のあった奈良県の現場近くにも12日には数百人の人々が集まり、献花などを行う長い列ができた。現地のCNNスタッフによると、涙をぬぐう人の姿もあったという。
葬儀が終わると、安倍氏の棺(ひつぎ)を乗せた霊柩車(れいきゅうしゃ)が増上寺を出発。助手席には位牌を手にした昭恵夫人の姿があった。沿道に集まった人々に頭を下げる様子も見られた。
霊柩車は自民党本部や首相官邸、国会議事堂などを巡った後、荼毘(だび)に付すため桐ケ谷斎場に到着した。