洪水や土砂崩れで69人死亡 イラン
(CNN) イラン各地で洪水や土砂崩れが発生し、少なくとも69人が死亡した。イランの危機管理当局が7月31日、明らかにした。
危機管理当局の幹部によれば、テヘラン州など4州では最近の洪水で依然として少なくとも45人が行方不明となっている。洪水によって少なくとも2万軒の住宅が被害を受けた。
政府系のファルス通信によれば、テヘラン州を含む20以上の州が大雨による洪水の影響を受けている。複数の空港や幹線道路も閉鎖され、数千人が避難している。
国営メディアによれば、ライシ大統領は閣僚や知事に対し、洪水による被害を最小限に抑えるための対策を準備するよう指示した。気象当局は、複数の州で雨が続くと警告している。
イランでは2週間にわたり、南部などで洪水や土砂崩れによって死者が出ている。
専門家によれば、気候危機によって、イランで見られたような鉄砲水のような出来事が発生しやすくなっている。蒸発が激しくなると干ばつが増える一方、気温が上がると水蒸気が多くなり、激しい降雨をもたらすためだという。