米、アルカイダ指導者のザワヒリ容疑者を殺害 アフガンで無人機攻撃
(CNN) 米国が国際テロ組織アルカイダの指導者アイマン・ザワヒリ容疑者(71)をドローン(無人機)攻撃で殺害したことが分かった。事情に詳しい複数の情報筋が明らかにした。
ザワヒリ容疑者はアルカイダの指導者だったオサマ・ビンラディン容疑者が米軍に殺害された後、11年にわたりアルカイダの国際的シンボルとして存在感を保っていた。ビンラディン容疑者の生前には専属医師を務めていたこともある。
米政府はまだザワヒリ容疑者の死亡について確認していない。ホワイトハウスの1日の発表によると、バイデン大統領は米東部時間の午後7時半、アフガン国内のアルカイダ勢力に対する「対テロ作戦の成功」について演説する。
政権高官の1人は「米国は先の週末、アフガン国内にいるアルカイダの重要目標に対して対テロ作戦を実施した。作戦は成功し、民間人の犠牲者は出なかった」と述べた。
アフガニスタンの実権を握るイスラム主義勢力タリバンのムジャヒド報道官は一連のツイートで、「カブールのシェルプール地域にある住宅に対し、7月31日に空爆が行われた」と説明。タリバンによる初期調査の結果、米国のドローンが攻撃を実施したと判断したことを明らかにした。
ムジャヒド報道官は、タリバンは「いかなる口実があろうと今回の攻撃を強く非難する。国際原則とドーハ合意に対する明確な違反だ」としている。
米紙ニューヨーク・タイムズによると、ザワヒリ容疑者はエジプトの名家の出身。祖父はカイロにあるアズハル大学のイマーム(イスラム教指導者)を務めた人物で、大おじはアラブ連盟の初代事務総長を務めた。