ゼレンスキー氏、プーチン氏の穀物輸出巡る発言に反論
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は7日、ロシアのプーチン大統領がウクライナ産の穀物を輸出するための国連の仲介による「黒海穀物イニシアチブ」を批判したことについて反論した。
ゼレンスキー氏は「きょう、ロシアで、ウクライナ産の穀物の絶対的多数が欧州諸国に輸出されているとする、明らかな虚偽の声明が出された」と述べた。ロシア当局からは長い間、真実の言葉が聞かれないとし、そうした状況に誰も驚かないとも述べた。
ゼレンスキー氏は「今月末までに、少なくとも300万トンの穀物が国内の港から輸出できる。そして、大部分は最貧国や最も必要としている国々のためのものだ」と述べた。
プーチン氏はこれより前、ウクライナから輸出された穀物のうち発展途上国に送られたのはわずか3%で、大部分が欧州に届けられたと主張していた。
国連によれば、黒海穀物イニシアチブの下で輸出された穀物のうち約30%が低・下位中所得国に供給されたという。
37%が欧州諸国に輸出された。さらに20%がトルコへ輸出されたが、国連によれば、そのうちの一部はさらにアジアやアフリカに送られた可能性がある。