ゼレンスキー氏、ロシアから奪還した北東部イジューム訪問
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、同国軍が5日前にロシア軍から奪還した北東部ハルキウ州のイジュームを訪問した。
陸軍部隊のフェイスブックに掲載された写真には、中央広場で行われた市庁舎に国旗を掲げる式典に臨むゼレンスキー氏の姿が写っている。国防省のマリャル次官も同席した。
ゼレンスキー氏は「空を見上げ、今日はただ一つのもの、ウクライナの旗を探している。占領から解放されたイジュームに我々の青と黄色の旗がはためいている。すべてのウクライナの都市と村でもそうなるだろう。我々はただ一つの方向に向かって進んでいる。前へ、勝利に向かってだ」とSNS「テレグラム」への投稿で述べた。
ゼレンスキー氏はまた「我が国の領土を一時的に占拠することは可能かもしれない。しかしウクライナ国民を占領することは絶対に不可能だ」と述べた。
式典では軍事作戦中に亡くなった人々を追悼して1分間の黙とうが捧げられた。
ウクライナ軍は10日にイジュームの支配権を取り戻し、東部でのロシアの軍事攻撃に大きな戦略的打撃を与えた。
ハルキウ州とドネツク州の境界付近に位置するイジュームは5カ月以上にわたってロシアに占領され、ロシア軍にとって重要な拠点だった。
ロシアはイジュームをドネツク州へと南下する攻撃の拠点とし、イジュームから北に約48キロ離れたクピャンスクを軍への補給のための鉄道拠点として利用していた。
ウクライナ北東部におけるロシア軍の崩壊はプーチン氏支持者の怒りをかい、支持者らはロシア大統領府のハルキウ放棄を珍しく痛烈に批判している。