ウクライナでの後退、ロシア国内でも議論に 批判の矛先は国防省

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議会で発言するロシア連邦共産党のジュガーノフ委員長=13日/Dmitry Dukhanin/Kommersant/Sipa USA/AP

議会で発言するロシア連邦共産党のジュガーノフ委員長=13日/Dmitry Dukhanin/Kommersant/Sipa USA/AP

(CNN) ロシア軍がウクライナ・ハルキウ州で後退したことを受けて、ロシア国内では珍しく、コメンテーターや政治家が議論し、公の場で批判の声が上がっている。ただ、批判の矛先は主に国防省だ。

ロシアがウクライナで行っている「特別軍事作戦」に関する公の場での批判は、これまで起きたロシア軍の撤退とは対照的だ。例えば、ロシア軍の黒海のスネーク島からの撤退は善意の印とされていた。

コメンテーターは、国防省が週末に発表した軍のハルキウ州からドンバス地方への軍の「再移動」という説明を受け入れていない。

ロシア政府の民族融和に関する評議会のメンバーの1人は、ウクライナ軍の攻撃が差し迫っているとの情報を無視した軍当局者に責任を取らせるべきだと指摘した。

同メンバーは国営メディアで「2カ月前からウクライナ軍と軍事物資が当該の地域に集まっていた。全てテレグラムに書かれていた」と指摘した。

同メンバーは「限定的な動員」を呼びかけたほか、ウクライナでの後退について「戦術的な敗北」と述べた。

国民の動員に関する議論と、特別軍事作戦を「戦争」と呼ぶことの議論も議会で始まりつつある。

共産党のジュガーノフ委員長は「特別軍事作戦と戦争と何が違うのか。軍事作戦はいつでも止められる。戦争は止められない。勝利か敗北かで終結する」と述べ、戦争が起こっているとの見方を示した。

ペスコフ大統領報道官は先に、政府は国民の総動員について検討していないと述べていた。

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