メキシコでM7.7の地震、1人死亡 一帯に津波警報
(CNN) メキシコ中西部で19日、ミチョアカン州の沿岸部を震源とするマグニチュード(M)7.7の地震があり、少なくとも1人が死亡した。一帯には津波警報が発令された。
米地質調査所(USGS)によると、震源はミチョアカン州アキラの南東約37キロの地点。震源の深さは約15.1キロだった。震源から100キロほど離れた西部のコリマ州では、被害を生じさせる可能性のある激しい揺れが観測された。
約500キロ離れたメキシコ市でも揺れを感じた。市長によると、これまでのところ死傷者や建物などの被害は確認されていない。
現地のニュース放送局によると、メキシコ市内の複数の建物は、倒壊の恐れがあるとして消防が立ち入りを禁止した。
ロペスオブラドール大統領がSNSに投稿した情報によると、コリマ州マンサニージョのショッピングセンターでフェンスが倒壊して男性1人が死亡した。防災当局も19日午後の記者会見で、男性の死亡を確認した。
太平洋津波警報センターは地震の直後、最大3メートルの津波がメキシコに到達する可能性があるとして警報を出した。沿岸部のマンサニージョやアカプルコには既に津波が到達している可能性があるほか、観光地として人気のプエルトバジャルタも津波に襲われる恐れがある。
太平洋に面した中南米のコロンビア、コスタリカ、エクアドル、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア、パナマ、ペルーでも、0.3メートル以下の津波が発生する可能性がある。
今回の地震が発生した9月19日は、メキシコ市で216人が死亡した2017年のM7.1の地震発生から5年目にあたっていた。