ウクライナ軍、新たに村落奪還 陣地も強化 東部戦況
(CNN) ウクライナ軍参謀本部は23日、同国東部のドネツク、ルハンスク両州と北東部ハルキウ州の州境が交わる地域で攻勢の強化を続け、ドネツク州では新たな村落を奪還したとの最新の戦況を報告した。
参謀本部のオレクシー・フロモウ作戦本部長代理が明らかにした。
新たに奪回したのはヤツキウカ村でオスキル川の東方に位置する。同川の西方にある広大な地域はハルキウ州イジューム市を含めウクライナ軍による今月初旬の反攻の急襲作戦で取り戻していた。
同作戦本部長代理は記者団への戦局説明で、ドネツク州バフムート周辺に関して「難しい局面だが制御している状況にある」と説明。ロシア軍はバフムート周辺に展開するウクライナ軍の部隊を駆逐するため攻撃を続行しているとした。同州の前線地帯に沿ったほかの場所でも同様とした。
ウクライナ軍はバフムート周辺に設ける陣地を固めているとも主張。同市は数カ月間にわたってロシア軍の包囲下にあった。
以前に支配されていた領土の回復やバフムートから南に離れた場所に築く陣地の維持を曲がりなりにも果たしているとの判断も示した。機械化旅団の時宜を得た再編成や高度な水準にある戦闘の組織化の効果ともした。
ドネツク州アウディーイウカや同州ノボパウリウカに近い場所ではロシア軍が複数の村落を掌握するための攻撃を仕掛けているとも述べた。