習近平氏、10日ぶり公の場に 不在に「クーデター」のうわさも

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展示会を訪れた習氏ら中国指導部=27日、北京/Xie Huanchi/Xinhua/Sipa USA

展示会を訪れた習氏ら中国指導部=27日、北京/Xie Huanchi/Xinhua/Sipa USA

香港(CNN) 中国の習近平(シーチンピン)国家主席は27日、北京市内で展示会を視察した。公の場に姿を見せたのは、中央アジア訪問から帰って10日ぶり。この間に「クーデター」で軟禁されたなどとするうわさが広がっていた。

国営中央テレビ(CCTV)は、習氏が体制発足から10年の業績を振り返る展示会でマスクを着け、李克強(リーコーチアン)首相をはじめとする党中央政治局常務委員会の全メンバーと並ぶ姿を伝えた。

習氏は今月、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)が始まってから約1000日ぶりの外遊で中央アジアを訪れ、16日にはウズベキスタンで地域の首脳会議に出席した。

帰国してから公の場に姿を見せなかったため、インターネット上では同氏が軍事クーデターで倒され、自宅軟禁下に置かれたという根拠のないうわさが拡散した。新型コロナ感染対策で繰り返されてきた航空機の大量欠航や、軍用車両が道路を行き来する真偽不明の動画などが、これに拍車をかけた。

うわさは中国の反体制派グループから発生し、インドのメディアが報じてさらに増幅した。専門家らも「可能性は極めて低いものの、ないとは言い切れない」との立場だったが、同氏が帰国後、感染対策の隔離ルールに従っている可能性も指摘された。

中国では現在、感染を抑え込む「ゼロコロナ」政策の下、外からの入国者はホテルで7日間、自宅で3日間の隔離が義務付けられている。

習氏はちょうど10日間、姿を消していた。7月にも香港から戻った後、1週間以上公の場には現れなかった。

同氏は来月の党大会で、異例の3期目続投が決まるとみられている。一方で国民はゼロコロナ政策や経済低迷への不満を募らせ、変化を望む声が強まっているとの指摘もある。

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