ウクライナ首都に「カミカゼ」ドローン攻撃、4人死亡 治安部隊が36機撃墜
ウクライナ首都キーウ(CNN) ウクライナ当局者は、ロシアが17日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)をイラン製の「カミカゼ」ドローンで攻撃し、少なくとも4人が死亡したと語った。
ウクライナ大統領府高官によると、この攻撃で4人が負傷し、がれきの下敷きになっていた19人が救出された。
キーウに対する一連の攻撃は、重要インフラ、特に電力施設を狙ったドローン攻撃や巡行ミサイル攻撃の一環だったとみられる。
ウクライナ空軍は、同国南部と東部で17日、イラン製のカミカゼ・ドローン37機と巡行ミサイル3基を破壊したと述べた。ウクライナのデニス・モナスティルスキー内相は、ロシアが17日に発射したドローン42機のうち36機を治安部隊が撃墜できたと述べ、約30機がキーウを標的にしていたと語った。
東部のドニプロペトロウスク州とスムイ州では重要インフラが狙われた。スムイ州の軍当局者によると、同州ではロケット弾によって3人が死亡、9人が負傷し、1625戸が停電に見舞われている。
ウクライナの中部や北部ではエネルギーインフラに被害が出ているが、国営電力会社ウクレネルゴはフェイスブックに掲載した声明で、電力網は制御できていると伝えた。デニス・シュミハリ首相は市民に対し、電量供給を安定させるため、特にピーク時の電力消費を減らすよう呼びかけた。
首都キーウでは現地時間の17日午前6時45分に爆発音が聞こえた。キーウは5回の攻撃を受けたとシュミハリ首相は説明。内務省当局者によると、そのうちの1発は市内の主要駅の近くに着弾した。
当局は同日、キーウ地域の防空システムがロシアによる新たなドローン攻撃に対応していると述べ、キーウ郊外ボリスピリの市長は市民に対し、シェルターにとどまるよう促した。