IAEA、査察官を核施設2カ所に派遣 ウクライナ政府の要請受け
(CNN) 国際原子力機関(IAEA)は24日、査察官をウクライナの2カ所の核施設に派遣すると明らかにした。ウクライナ政府からの要請を受けたとしている。
IAEAは声明で、ロシアが、ウクライナの2カ所の核施設について明らかにした声明について認識していると述べた。
IAEAは2カ所の場所については明らかにしなかった。
今回の査察官派遣発表の前には、ロシア当局者はウクライナ政府が「汚い爆弾」の使用を計画していると主張していた。
汚い爆弾は、ダイナマイトのような爆発物とウランのような放射性物質を組み合わせて設計され、広範囲に放射性物質をまき散らす。
ロシア政府は証拠なしに、ウクライナには爆弾の製造に必要な技術を有する科学機関があり、ウクライナ政府が使用を計画していると主張している。
米国やウクライナ、英国は、こうしたロシアの主張を強く否定しており、逆にロシアが「偽旗作戦」を行おうとしていると非難している。
IAEAのグロッシ事務局長は、ウクライナから、2カ所での活動を検証するためのチーム派遣を求める書面を受け取ったと明らかにした。
グロッシ氏はこの2カ所についてIAEAの保護下にあると強調した。
グロッシ氏によれば、片方についてはIAEAが1カ月前に査察を行っており、申請がなかった核関連の活動や物質は発見されていないという。