ロシア軍、クリミア北部で新たな塹壕構築 ヘルソン州近く
(CNN) 衛星画像などを手がける米企業「プラネット・ラブズPBC」は12日までに、ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミア半島の北部に位置するアルミアンスク町近くでロシア軍が塹壕(ざんごう)を新たに築いているとする衛星画像を公開した。
現場はウクライナ南部ヘルソン州との州境近くとなっている。今回の画像は今月5日に撮影したもので、野原で塹壕が掘られている様子を捉えていた。1週間前の10月29日にはこの野原で見られなかった動きとした。
Planet Labs PBC
クリミア半島北部での新たな塹壕構築は、ウクライナ軍がヘルソン州で仕掛ける反転攻勢にロシア軍の指導者たち神経質になっていることをうかがわせてもいる。この攻勢がウクライナ中南部ザポリージャ州でロシアが占領下に置く拠点都市メリトポリへ向かうことも警戒しているとみられる。
ロシア国防省は11日、同国への合併を宣言してもいたヘルソン州のドニプロ川西岸からのロシア軍撤退の完了を発表した。