退却のロシア軍が美術品強奪、衛生用品も ウクライナ南部ヘルソン州
(CNN) ウクライナ軍は12日、同国南部ヘルソン州を流れるドニプロ川西岸から撤収したロシア軍が州内各地にある文化関連施設から芸術作品や衛生用品を持ち去り、占領地内へ運んだとの声明を発表した。
ウクライナ軍の関連組織「国民レジスタンスセンター」は、「我々の諜報(ちょうほう)によるとロシア軍はヘルソン美術館から作品を持ち出した」と主張。同美術館の分館はノバカホウカにもあるとした。
美術館所蔵の収集品には、17世紀から20世紀初頭にかけての聖像画、19世紀後半から20世紀初頭にかけてのウクライナの美術品や現代作家の作品などが含まれるという。
同センターは、ロシア軍が同美術館やヘルソン州内のほかの文化施設から奪った美術品は約1万5000点に達したと述べた。
ロシア軍はまた、便器を含む衛生用の陶器製品や家電も盗んだと報告した。