エルサレムで2度の爆発、15歳の学生が死亡
エルサレム(CNN) 中東エルサレムで23日午前、2度の爆発があり、15歳の少年1人が死亡、18人が負傷した。当局は「複合的なテロ攻撃」とみている。
最初の爆発はエルサレムの入口付近にあるバス停で同日午前7時6分に発生。12人が負傷した。この中には後に死亡した上記の少年も含まれる。イスラエルにおける救急活動を行うMDAが明らかにした。負傷者のうち3人は重体だという。
2度目の爆発はエルサレム市内の交差点で、約30分後の午前7時30分に発生した。警察が発表した。MDAによると3人が軽傷を負って避難したほか、ストレス症状のみられた4人が治療を受けた。米国の駐イスラエル大使はツイッターで、負傷者の中に米国人が2人いると明らかにした。
警察の報道官はこれらの爆発について、極めて強力な爆破装置によるものであり、「高度に組織化された集団」が遠隔操作で作動させた公算が非常に大きいとした。装置のうち1つは壁の陰に、もう1つは茂みの中に隠されていたという。現在容疑者の捜索が行われている。
「テロリストらは現場の周辺地域を熟知していた」と、上記の報道官は述べた。
爆発について、現時点で犯行声明を出している組織はない。
殺害された15歳の少年は、エルサレム市内に住み、ユダヤ教の学校に通っていた。家族が明らかにした。当局によるとイスラエルのほか、カナダ国籍も所持しているという。
ラピド首相は家族に弔意を示す一方、少年について「単にユダヤ人だという理由で殺された」との見解を示した。